Un:BIRTHDAY SONG〜愛を唄う死神〜 感想

死神彼氏シリーズ、走り切った… すぐ忘れちゃうから記録としてちゃんと残しておこう…


PS Vita『Un:BIRTHDAY SONG~愛を唄う死神~another record』オープニングムービー

アバソンはリバソンと違って、主人公のヒロインほとりは余命1か月の人間。

んで、攻略対象はほとりの命を狩る死神ゼンとリッカと、ほとりが片思い中の同じクラスの、静流。ほとりの命を奪いに来たゼンとリッカは、ほとりの余命1ヶ月を彼女の家で過ごす事に。

ほとりが未練を残さないよう、片想いをしている相手への告白の手伝いをしているうちに、2人の間で絆が生まれ……。というストーリー

 

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いやーーーーーー リバソン→アバソンと続けてやったので、精神的に苦しい。でもこれは続けてやらなきゃいけないやつ。絶対!

正直糖度でいくとアバソンのほうが甘いんだけど、攻略対象たちと同じ世界を生きていないからさ(死神と、人間…)、その分切なさも増してる感じが…

アバソンはリバソンの番外編っていう位置づけなだけあって、短い。短いけど濃い。ぎゅっとしてたと思う。こちらも基本ストーリ-金太郎飴気味ではあるのだけど、攻略対象が少ないからね、一気にやれた。

死神彼氏シリーズは曲をすべて立花さんと日野さんが歌ってくれてるのだけど、またそれが良いなあ… 

作詞もおふたりがされたとのこと。死神が魂を狩るときに鎮魂歌として歌を歌うんだけど、それもあってすごくいいよお…

 

※ここから先ネタバレあり

 攻略順はゼン→リッカ→静流で。

ゼン(CV.日野聡

ゼン

最萌え。死神彼氏シリーズの最萌え。オレ様、ツンデレ、喜怒哀楽激しいし、スキンシップ多め、で、最初「ん~?思っていた感じとちがうか~?」となっていたが、ゼンは生前盲目のピアニストだったとわかり、なるほどなあ…と納得;;

私が泣いちゃったのは12月23日?かな?ゼン、実は生きててさ。死神って死んでるはずなんだけど、例外で生きてて。病院でずっと意識戻らず寝てるという。衝撃の事実が。

そんなゼンにほとりが、病院にいる生きているゼンに会いに行こう、もしかしたら意識が戻るかも。生きよう、っていうんだけどさ、そのときの二人の意見のぶつかりあいがすごくしんどかった…

ゼンの死因(生きてたけど)は、自殺だった。ゼンは、冥府での生活は、現世で生きるより、悪くないと思っている。そんなゼンにほとりが生きてほしいっていうんだよ。ほとりは、もうすぐゼンとリッカに魂を狩られる。ほとりにとっては、ゼンが、現世に絶望していたとしても、うらやましいと。

その時の二人の言い合いが、しんどくてね。日野さんの演技すごいなあ…となった。ほとりに声優さんがもしついていたら、大泣きしてしまったかもしれない。

ゼンはいつもほとりに優しくて、ときめきもあったし、良かった~

 

リッカ(CV.立花慎之介

リッカ

リッカさんんんんん!!!!!あなたって人は………… となった。

まさかのほとりのひいおじいちゃん。

生前、旧華族のほとりひいおばあちゃんにお仕えしてたのだけど、ほとりひいおばあちゃん(アカリさん)と恋に落ちてしまった。駆け落ちしようとするが駆け落ち失敗。最後に…って一夜ともに過ごしてしまったら、ほとりひいおばあちゃん子供を授かってしまうという。それがきっかけで、さらに酷い環境になり、結果自ら死を選び、亡くなるという。リッカの目、片目見えてないんだろうな。ゼンと同じ模様?がついているし。そのときにできた傷なのかな。

リッカさん、優しくて、良かった。何を考えているのかわからないところとかも、良かったよ…

まあそれで、エンディング… 結局リッカの未練も勿論アカリさん(ひいおばあちゃん)のことで、ほとりにはひいおばあちゃんの魂も一緒にいて(ご都合主義!)、未練はちゃんと晴れ成仏… という… なかなかハード…

リッカはほとり=アカリさんとして心惹かれていったのではなく、ちゃんとほとりのことはほとりとして好きでいてさ。ラストシーン、リッカが未練だったアカリさんに別れを告げ、ほとりちゃんを選んで、成仏するので、納得感はある。あるが。けど、けど… 切ないよ~~~~!!!!

ちゃんと成仏後、成仏前にすぐ転生して会いに行くという約束を、消滅せずそっこーで守り。転生して、35歳になったほとりに最短で会いに来てくれるのはよかったけども。長かったなあ… ほとり。待ったよなあ… 笑

 

 静流(CV. KENN)

静流

アバソン、マジで静流ゲー。

ゼンかな?リッカかな?もう覚えていないんだけど、静流√以外に突入すると静流が学校にこなくなりそのままフェードアウトする。で、ほとりだったかな?死神ペアふたりかな?心配して?学校の先生に教えてもらった静流の家にいくと、まさかの空き地だったり… ってことが。

静流、もしかして生きてない?幽霊なのかな?って思っていたんだけどさあ。そんなこともなく。

静流はちゃんと生きてました。けど、けど、まさかの……… 本来なら13歳で亡くなる運命だった、人間だった。アカシックレコードを改ざんし禁忌をし続け、死神におわれていたソラと共犯関係を結び、死神の魂を得て生き長らえてるのかーーーーーーーーーーーーと………

ソラが同族殺しをし続ける理由も明らかになり、苦しい………

静流はソラが死神の魂を狩って、その半分をもらって生きているっておい…… よくそんなえげつない設定を!!!となる。

静流は、元から体が弱くてずっと病院生活で。そのときに同じくして事故で入院していたほとりと出会い、好きになって。今も、ずっと好きで………

同じくほとりを守りたいソラと、静流。お互いの利害が一致して、友達になり、共犯へ……

静流は、自分がしてはいけないことをしている自覚もあるんだよね。自分の生を少しでも伸ばしたいと思っているから。大好きなほとりと共に生きていきたいという… 結局、自分の願いを優先してしまっている。運命に逆らうための犠牲を知った上で… してはいけない願い。そんな願いをしてしまっている。

静流ってすごく透明で、汚れを知らなさそうな、いまにも消えてしまいそうな儚さが最初からあって。そんな静流がほとりのためといいながら結局、”自分のため”に、してはいけないことをどんどんしていこうとするのは、また、コントラストがきいていて、よくできた対比だなと……

結局ソラとほとりはちゃんと和解し、ソラは成仏。静流はもとの運命通り、ゼンとリッカに魂を狩られる…んだけどさあ。

エンディング… エンディング3~~~~~!!!

結局ほとりを残したまま逝くなんて、未練だよ。わかり切ってる。ほとりがおばあちゃんになったときに、死神が迎えに来てくれるんだけど…

静流………!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

はあ;;やっててよかった;;となった。きっとこれで静流も成仏できたんじゃないだろうか。そんな描写はないけど。

 

リバソンのときにも少し書いたけど、エンディング後に読み手に少し余白というか、考える隙をくれる物語が好きです。

それでいくと静流は… もう… ようやく成仏できたと思いたい。そして二人転生してまた恋に落ちていてほしいなって…

 

 

「Un:BIRTHDAY SONG~愛を唄う死神~」 初回限定版

「Un:BIRTHDAY SONG~愛を唄う死神~」 初回限定版

  • 発売日: 2015/03/27
  • メディア: DVD-ROM
 

 

死神彼氏シリーズは、どのキャラのEDもすごくきれいで、儚くて、「うう…よかったね…」ってなるのがいいな。みんなそれぞれ重い過去を背負っているけど、EDをむかえて、ちゃんと前に進めるのが本当に救い。切ないけど、良かった。ってなる物語でした。